時生梵のだらだら人生開幕

ヘンテコですが生きてる!主に音楽と映画を糧に生きとります。

積善館へ湯治のひとり旅

梵です。メンタルは相も変わらずへろへろです。

仕事が出来なくなってから友人や親から「自然のある綺麗なところでボーっとしてきたら?」と言われておりまして、そっすね~でも面倒くさいし金もかかるし面倒くさいしね~と思っていたのですが、とうとう重たい腰を上げて旅行へ行ってまいりました。

 

群馬県吾妻郡の「積善館」、ご存じでしょうか。千と千尋の神隠しの元ネタの内の1つとして有名な湯治場ですね。

東京駅から直通バスが出ていて、夕食と朝食が付いて一泊なんと14,040円ということで、楽だしお得やんけ~バス乗ってりゃ着くなら方向音痴の私でも流石に迷わず行けるわ!と思い、積善館へ行くことを決めました。

 

バスでえっちらおっちら3時間ほど揺られていきますと、真新しい色をした緑がンまぁ~綺麗に見えてきて、空気もなんだかひんやりとしていて気持ちよく、テンションがじわ…っと上がりました。お宿に着いたら鯉のぼりが泳いでおりまして、あらあら5月だわ~とほっこり。色鮮やかで素敵です。
 

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そんでもって受付を済ませ早速我が部屋へ向かいました。お部屋はこちらの一人部屋。
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お、趣深い~!窓から見える景色、趣深い~!!いとおかし~!!

床下に源泉が流れているので良い~感じに床が暖かくてこれがまたいとおかしですよ。

和風なのにフローリングとベッドなのがまたモダンな感じがして良いですよね。私に文才があったらここで原稿用紙に万年筆で小説を一本書きたい。しかし私には文才がないので取り敢えず絵を描きました。

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絵の下の方にローマ字でサイン書くとそれっぽくなることに気付いた。

 

さてそんなこんなでいとおかしな雰囲気を楽しみながら少しぼーっとしてから、近所の散歩をしたり温泉に入りに行ったりしました。

温泉は貸し切り風呂も含めると5か所あり、旅館の外にも無料で入れる温泉があるので、時間さえありゃとにかく風呂に入らないと全制覇はできねぇ!!といった感じでした。その上近所には気軽に行ける観光名所もあまり多くないので、もう選択肢は一択。風呂、風呂に入るしかないのです!!ひたすら風呂に入って自分の中の不浄なものを綺麗さっぱり洗い流すのです!!さぁ風呂へ行きましょう!!と通った道がこちら。
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建物内にトンネルがある…!?千と千尋っぽさ出てきましたね!?

このトンネル、夜一人で通った時は怖かったです。歩く度床がギィ…と音を立て、それがトンネル内に響き渡る…なんとも言えぬドキドキ感がありました。

しかしそれもまたいとおかし。非日常感があって、物語の主人公になって異世界へ来たかのような気持ちになりました。

 

夕方頃になると亭主の方の館内歴史ツアーがあり、折角なので参加してお風呂の歴史を学びました。亭主の方が「お風呂は命のふるさとです」と仰っていたのが印象に残っているのですが、脳内では葛城ミサトさんが「風呂は命の洗濯よ!」と主張していました。どちらも良い言葉だなぁ~と思います。

 

さて18時になると夕食です。
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うめぇ。3段のお弁当箱におかずがいっぱい入ってて、どれもなんだか優しいお味でとっても落ち着きました。

個人的には豚汁がもう本当最高っした。年を取れば取るほど豚汁が美味しく感じる。80歳くらいになったら豚汁が美味しく感じすぎて号泣するんじゃないじゃないかしら、と馬鹿みたいなことを思いながら味わいました。

 

そうして食べ終わったら、また風呂です。お昼に入ったお風呂も夕方に入るとまた陽の光の射し方が変わって綺麗で、何度でも楽しめました。

夜になると建物がライトアップされるということで、外に出てまた近所をうろうろしました。
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ええやんけ~。そらカップルも橋渡るわ。

川の水が流れるゴォー!という音がまた素敵です。積善館に着いてからどこにいてもずっと聞こえているので慣れただけなのかもしれませんが、水の流れる音は結構大きな音なのにうるさいとは少しも思いませんでした。

 

戻ったらまた風呂に入り、部屋へ行き、のんびりしてから床に就きました。しかしここ最近睡眠薬が効かなくなってきた事と、しょーもないことに湯冷めして体調を崩してしまったようで、くしゃみ鼻水頭痛のオンパレードでまんじりともせず一夜を明かしてしまいました。湯治にきて体調を崩すというこの状況、阿保としか言いようがないですね。

 

寝れないんじゃ仕方ないということで朝風呂へ向かい、しっっかりとあったまったら、また少し絵を描いてから朝食を食べに行きました。
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うーめぇ。いつも朝は食パン半分と少しの野菜と果物が定番だったので、朝からこんなにしっかりと食べるのは久々でした。朝食の個人的ベストは肉じゃがです。豚汁と肉じゃがは年を取れば取るほど美味いのです。

 

さてお宿は充分楽しんだので、帰りのバスが来るまでは外の散策をしました。あてもなく1時間近くひたすら坂を上ってみたりしたのですが、道中滝があったり無料のお風呂があったり、鳥のさえずりやら虫の声やら沢山の自然と触れ合え、ほんの少し心が軽くなったような気がしました。ただ寝不足風邪気味で体はだる重でございました。

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最後に近くの柏屋カフェでイタリアンラーメンなるものを食べ、お腹いっぱい大満足で帰ってきました。

 

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スープがピリ辛でこれがまたうんまい。もしまたここに来ることがあったらもう一度イタリアンラーメンを頼んでしまう気がする。

 

そんなこんなでひたすら風呂に入る1泊2日の旅、とっても楽しむことができました。

今現在も心の病気中で、やっぱりどうしても無駄に不安になったり臆病な気持ちになったりして100%楽しむ事は出来なかったのですが、もうそこはしょうがないので取り敢えず一旦置いておいて、楽しかった~!と思えたところだけひたすら反芻しようと思います。

 

取り敢えず湯冷めして風邪ひいたことは1番に忘れようと思います。